アカアシカスミカメ[異翅目(カメムシの仲間)]



 円山にて。
 若虫はよく見かけていたのだが、ようやく成虫とご対面である。
 アカアシカスミカメOnomaus lautus (Uhler, 1896)である。


 うっとりするほど美麗なカスミカメムシである。
 Onomaus属は世界に4種が知られる小規模な属で、日本にはこのアカアシカスミカメしか分布しないため、他の種と間違えることはない。
 『日本原色カメムシ図鑑』に「山地の陽の当たらない草むらで生活し、イラクサ、ウツギ、アザミ、オオバコなどの植物の花穂に多い」とある通り、写真の個体はイラクサから得られた。
 残念ながら1個体打ち止めである。


<おまけ>
 山頂で孫太郎師匠、くまさんはじめ虫屋の大先輩たちにお会いした。
 さすがは聖地円山である。



 ヒメクモヘリカメムシParaplesius unicolor Scott。沢山は採れないけれど、ササを見て歩くとちょいちょい発見できる。かわいい。
 かつて長谷川仁先生が成長越冬種である可能性を示唆されたが、生活史は解明されたのだろうか?











 おまけのおまけ。
 ボロだけど、モモブトスカシバ(たぶん)。
 かっこいい、ガです。