オオスズメバチ



 秋の風物詩、オオスズメバチである。
 宅地化が進む中で、比較的山地寄りの生息地を持つオオスズメバチは、キイロスズメバチモンスズメバチなどより、人目に触れ憎いスズメバチとなって久しいが、スズメバチVespa世界最大種としての威厳は失わない。
 そもそもスズメバチは日本に7種が生息しており、その内訳は以下の通りだ(亜種は除く)。


 中でもオオスズメバチは、スズメバチの中でも生態的な地位が最も高く、つまりは食物連鎖の最上位を占める最強のハチであるが、先述のように、環境が現在は味方していない状況である。
 信州の名物珍味クロスズメバチなどは、より小型で属が違う。


 小生だってスズメバチは怖い。
 しかし、一方で言い知れぬ魅力を彼らに感じるのである。爬虫類マニア、それも特に蛇マニアが、最終的に毒蛇に行き着くのと似たようなものかもしれない。
 残念なのは、巣ごと頂くなどという技術も度胸も無いために、女王や雄蜂を標本にできないことである。


 しばらく引きこもっておりました。ご心配をかけた方々にお詫び申し上げます。